雛人形 片付ける日
私の家に初めて雛人形というものが登場したのは、もうかれこれ50年近く前の話になります。
私の妹の為に購入されたものでした。
7段飾りだったでしょうか。
子供の頃から何かをつくったり組み立てたりすることが好きで、雑誌の付録に始まりプラモデルや電子工作キットなど色々なものを作ってきました。
特にプラモデルは小学生時代だけでも100種類以上は作ったと思います。
そんな子供でしたから雛人形が来た時も組み立てたくて仕方がなく、両親の手伝いをしていた記憶があります。
棚を段に組んでから赤い布を敷き人形を上に並べていくだけのことですけど、それが楽しくてたまらなかったのですね。
でもそれも何年か経つと面倒になってきたことも覚えています。出すときは良いのですが、片付ける方です(;^_^A
雛人形を片付ける日は、毎年3月の6日あたりに来る「啓蟄(けいちつ)」に片づけると良いとされています。2020年は3月5日がその日に当たりますね。
片付ける日が遅くなることで「嫁に行き遅れる」という祖父・祖母や両親の言葉は当時よく耳にしていて「へぇ~」と思って聞いてはいました。
実際には全くの迷信で根拠はないとされていますし、事実片付ける日が遅かったご家庭の方でも早く結婚したという話や、早く片付けていたけど遅かったという方も見えるという話も聞いたことがあります。
これは思うに、物事を終えたらキチンとそれに感謝して早く行動に起こす、そんな家庭環境で育てるという意味があるのかもわかりません。(個人的な推測です)
しかし今は何段飾りというのは間違いなく少なくなってきていると思います。
その後40年の時を経て娘の為の新しい雛人形が我が家にやってきましたが、ガラスケースに入ったお内裏様とお雛様だけのもの。
箱から出して飾り、箱に入れてしまうという何とも簡単仕様です。
それで十分だなとつくづく思いますね。