相続 手続き
私は十数年前、2週間の間に祖父と父の二人を一度になくしました。
こんな経験なかなかないと思います。ほんと、悲しんでいる暇もなかったぐらいですから。
しかしそのことで一番大変だったのは相続の手続き問題でした。
生前祖父は随分財産があるような事を言い触れていたようで、そのことについても少なからず知っているはずの父も後を追うように亡くなってしまい事実を知るすべがなくなってしまったのです。
父は4人兄弟で、残された三人と相続のことで揉める事になります(;^_^A
何もなければ相続の手続きなんて税理士さんに任せておけばいいだけのものなのですが、それだけでは済まなくなってしまったという事です。
残された母と私は「知らない」「何も聞いていない」しか言えず、最終的には調停に持ち込むことになったのです。
もうこうなると円満解決というのは望めず、今まで仲の良かった親戚関係にもひびが入ってしまい、未だに何かわだかまりが残ったままで正直コチラからもあまり話をしたくなくなってきてしまいました。
あの時に浴びせられた罵声や罵りは今でも忘れることはできません。
でもその時に思いました。せめて遺言書があればなぁと。
本人以外の者が「遺言書を書いてください」というわけにもいかないでしょうし、本人にとって見れば遺言書を書くなんて縁起でもない話で、まだまだ大丈夫と思っているからそこまで考えが及ぶべくもないんですよね。
でもそれは自分だけで何とかしようと思うからなんじゃないでしょうか?
自分でやろうとするから縁起でもない話になってしまいますが、弁護士さんに介入してもらうだけでなんとなくそういう意識も少なくなるんじゃないのかなと私は思います。
身内以外で相談にのってもらうという事はまた別の視点になるような気がします。
残された家族が揉めるのは本意ではないと思います。うちの父も祖父もヤキモキしていたことでしょうね。
恐らく母もそう思っているんじゃないかなと思います。